小さき声のカノン―選択する人々

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ドイツから鎌仲ひとみ監督メッセージ

ドイツから鎌仲ひとみ監督メッセージ

profile5年という節目を重く、受け止めています。

解決したことよりも、解決できなかった事の方が多かったと感じているのは私だけでしょうか?

 

私自身は被ばくをゼロにしろ、と言ってきた訳では決してありません。

チェルノブイリの経験から学んだ事を福島原発事故にも生かしてもらいたいと願っているのです。

それは「被ばくの安全理念=年間1ミリシーベルト以上を強要しない」という理念の共有です。

チェルノブイリ原発事故から30年、放射能と闘ってきた先人たちの経験に謙虚に耳を傾ければ、

まだまだ私たちがやるべき事があるのです。

遠いみちのりのように見えますが、なんとか、あきらめずに続けて行きたいと思っています。

 

幸い、仲間が増え続けています。

新しいつながりを求めれば、そこには心の底に福島で起きていることを心配する

同じ気持ちが存在していることを発見します。

今年の311はドイツで迎えます。

ヨーロッパではドイツを中心にチェルノブイリや福島の経験を社会に生かし、

変化させていこうという意志が強く存在しています。

それを彼らは「記憶の文化」と呼んでいます。

 

私たちもそろそろ「忘却の文化」から「記憶しポジティブに変えていく文化」

に転換できたら、と願いながら、2016年も一つ一つ、やっていきたいと思います。

一人でも多くの子どもたちを保養させたい! 

そのためにみなさんとのつながりをこれからも深め広げていきますように!

 

鎌仲ひとみ

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