佐々木るりさんのお話を聴いてきました。東日本大震災復興支援 チャリティー トーク&ライブ in 富山

2013.09.17

9月8日、富山で行われた「東日本大震災復興支援 チャリティートーク&ライブ in 富山」に「内部被ばくを生き抜く」に続き「小さき声のカノン」でも取材させていただいている佐々木るりさんのお話を聴きに行ってきました。 おりしも2020年東京オリンピックが早朝に決定、いてもたってもいられない思いもありました。
会場は富山駅にほど近いライブハウス!エレベーターで降り立った薄暗いライブハウス空間に、実行委員の真宗大谷派のお坊さまがたくさん・ ・という素敵なミスマッチ。
後半には、LIVE、そして地元のキッズ・ダンスのステージが予定されていただけあって、
会場はクールな衣装に身を包んだおしゃれ なこどもたちや、若い方でいっぱいでした。
東日本大震災復興支援の一環として、「風化させない」「忘れない」と
いうことをテーマに、各地で連続して行われているイベントです。
http://mairo.com/mairo/2013/09/20130908.php
http://ameblo.jp/v-saigai-otani/entry-11601485356.html
 
前半は「被災地からの叫びと今後の支援」と題してトークステージ。
宮城県美里町からの白木澤琴さんのトークでは、生々しい地震とその後
の実際の体験をお聞きすることができました。
どこに達したら復興なの か、『復興』ということは『またおこる』ということ、気を緩めないで、
という言葉がたいへん印象的でした。
続いて登場した福島県二本松市の佐々木るりさん。幼稚園の先生でもあるるりさんは、
子どもにもわかるようなやさしい言葉づかいで、原発事 故のこと、今の子どもたちの様子などを話されました。
 
「原発、という工場から放射能という毒ガスがまきちらされて、福島のこどもたちは、
お外に出るのが禁止になりました。プールや遠足や運動会が中止になり、外でお弁当を食べることもありません。
二年半、いちどもお外にお散歩に行っていない子どももいます。」
「福島のこどもの走る力やジャンプする力、ぎゅっと握る力などが弱くなっています。
保養で福島の子どもたちと逢ったら、いっぱい遊んであげてほしい。すごく頑張っている子どもたちです。
いのちのこと、一緒に考えあえる大人になってほしい。ほうしゃのうは、うつらないし、
子どもたちは汚くないから、忘れないでください。」
「大人の人は、間違って原発をつくってしまいました。
そういう工場がなくなってくれればいいな、と思っています。」
 
引き続いてのディスカッションでは、除染の実態、甲状腺検査の詳しい報告、
富山での保養の現状、親たちの人間関係や心の問題が語られました。
早朝の東京オリンピック決定の安倍首相のプレゼンも話題にのぼり、「福島第一原発では汚染水も漏れ出し、人が4時間たっていたら命を落としてしまうほどの場所もあるのに・・。福島であったことがなかったように消されて、忘れられていくことが怖い」という発言もありました。
保養にも取り組まれている真宗大谷派高岡教区の堀部知之さんが「佐々木さん、白木澤さんとは一生のおつきあい。子どもたちが大人になるまで、少しでも長く保養を続けたい」とくくられました。るりさんがにっこりと笑った様子が心に残りました。
 
(staff コハラ)
mario
 
 

佐々木るりさん

佐々木るりさん