冬休みの保養での鎌仲監督講演会・「内部被ばくを生き抜く」上映会報告@神奈川

「出て来た観客がどの人も興奮し、ショックを受けながらも、何かをしなければという、自分のスイッチが入ったような熱い表情で出て来ました。福島母ちゃんたちはすごく衝撃を受けていた人達もいました。でも厳しくても現実を見る事は対策を練るためにも必要だし、鎌仲さんが、だから保養が大事なんだと繋げてくれました。」
12月23日に福島の母子の保養などに取り組む「母ちゃんず」主催の上映会、講演会が神奈川県でありました。今回、保養プロジェクトの一環として、鎌仲監督を招いてくださいました。
冒頭の文章は代表の竹内さんの当日の感想です。
詳細な新聞記事を書いていただきましたので、ご紹介いたします。
内部被ばくから子どもを守れ、市民らが勉強会/相模原
2013年12月24日(カナロコ)
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1312240011/
内部被ばくから子どもを守る努力を続けて-。原発や放射能汚染をテーマに取材を続ける映画監督鎌仲ひとみさん(55)を招いた勉強会が23日、相模原市内で開かれた。福島の親子を招き、21日から保養活動中の「母ちゃんず」が企画。保養中の親子やスタッフのほか、一般参加した市民ら計約80人に向け、内部被ばくのリスクとともに保養やつながりの大切さを呼び掛けた。
体内に取り込んだ放射性物質から放射線を受けることでさまざまな健康障害を引き起こす可能性が高まるとされる内部被ばく。鎌仲さんは勉強会の中で、原発事故後、今も続く子どもたちの「無自覚な内部被ばく」への懸念を口にした。
「福島だけでなく、さまざまな放射性物質が空に海に大量に放出された。いろんなところにホットスポットができた。外から放射線を浴びるだけでなく、食べ物で取り込んだり、ほこりが口に入ったりと長期にわたる内部被ばくの危険性は存在し続けている」
チェルノブイリ事故後、隣国ベラルーシで甲状腺がんが急増したなどの実態を取材した経験から、「日本の中で“脅威”が過小評価されている」と感じる。その一例が、子どもたちの甲状腺検査が福島県でしか行われていないことだという。「被ばくの影響が分からないからこそ、定期的に観察し、異変を見つけていくという発想に、国はなぜならないのか」
少しでも放射線量の低い場所で過ごし、心身をリフレッシュさせることで体の免疫力を高める保養の必要性も訴えた。「国や自治体の対策を待っていては手遅れ。国などに被ばく防護の声を上げながら、一方で保養を行う。両方やっていくしかない」と助言した。
国家予算で年間4万人以上の子どもの保養を行うベラルーシの取り組みも紹介し、「子どもたちの健康を最優先に考えるという視点から、親の意識がある、なしにかかわらず、平等な保養機会が子どもに与えられるべきだ」と強調した。
質疑応答では「周囲に関心を持ってもらえない」との母親の悩みも漏れた。鎌仲さんは「感情的にならずに上手に情報を差し出し、少し気にしてもらうことから始めてみては」「分かり合えないからと心折れる必要はない。疲れたら休めばいいし、まず目の前の友達を大切にし、つながっていくこと」と語り掛けた。
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準備に奮闘された「母ちゃんず」の小山田さんからの企画に込める思い をご紹介します。
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今回の企画にいたった経緯は、鎌仲監督の映画や講演を見たり、聞いたりしたことのあるスタッフ数名で、監督の映画に自分の生き方を振り
返らせてもらったり、学びをもらい、講演では、母親として、勇気をもらったりしたので、地域の方や、保養を支援してくださる方、さらに福
島のお母さんたちと、鎌仲監督の映画、講演を聴き、福島の現状を知り、今の日本という国で、みんなで支えあって子どもたちを育てていき、母
たちもたくましく生きていく力を、なくさないでい きたいと考えたからです。
イベントの趣旨は、福島のお母さん達がこれから先、子どもや自分を守っていく上で必要なこと保養や福島以外に住んでいる人達に何が出来るか。 離れている
場所でも気を付けた方がいいことなどをテーマに行いたいです。 新作の映画の話も、聞きたいです。監督の原動力、母たちの力についても、聞きたいです。
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こちらに今回の保養の取り組みのようすが写真を交えて紹介されていますので、ぜひご覧くださいませ。
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「母ちゃんず」のみなさま、心のこもった企画をありがとうございました。
 
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冬休みにも、全国各地で福島や関東方面の子どもたちを受け入れる保養をたくさんの方々が実施してくださいました。
子どもたちの健康とお母さんたちの心を守るためにとてもとても大切な取組みです。ほとんどボランティアで取り組まれていると思います。
急速に人々の関心が薄れていく中、資金的に厳しくなっている団体が多いとも聞いています。
なによりもその価値をたくさんの人が感じ、継続していく力にするため にも、「カノンだより」や「内部被ばくを生き抜く」というツールを活
用していただけたら、と心から思います。
/selfscreening/
(staff コハラ)