✿☆ 達成いたしました! 鎌仲監督からのメッセージ ✿☆
「小さき声のカノン」を応援して下さった皆様、ありがとうございます!
皆様のおかげで目標の500万円を達成いたしました。
https://motion-gallery.net/projects/littlevoicecanon
今日もスタジオにこもってサウンドトラックを作っています。
映画は完成までカウントダウンに入りました。この間、待ったなしの映画制作で、頭も身体もいっぱいな日々の中、皆様のご支援とメッセージがどれだけ励ましになったことか、これを書きながらも胸が一杯になっています。
この映画を作り始めて3年半、東京電力福島原発事故によって人生を変えさせられた被災者の方々とともに映画は歩んできました。
映画を撮り始めた時、赤ちゃんだったあの子もこの子も成長し、幼稚園に入ったり、生意気な言葉を使ったりするようになっています。
子どもたちが当たり前に、安心して成長出来る環境を原発事故は根底から奪ってしまいました。
放射能汚染と、それを過小評価しようという大きな力
この二つにお母さんたちは苦しめられてきましたし、今も苦しめられています。
まず、その苦しみがきちんと伝わることが大事です。
その上で私たちのこの「小さきカノン」はただ苦しむだけではなく、もがきながらも新しい扉を開くようなお母さんたちの希望もまた描きたいと願ってきました。
ドキュメンタリー映画なので現実を演出する事はできません。小さな声を心に抱く、普通のお母さんたちに寄り添って、ただ寄り添い続けてきました。
「普通の人には大きな力があるのです」、と福島原発事故より25年前に起きたチェルノブイリ原発事故の被害から一貫して子どもたちを守る活動をしてきたスモルニコワさんは言っています。
私もまた、小さな存在に過ぎません。それでもこうやって多くの皆様からご支援をいただき、映画を完成させようとしています。一人ではなく、数えきれない人々の応援や支援や励ましがなくては出来ない事です。
この映画はもっと早く完成させる予定でしたが、難航し、完成が遅れてしまいました。そのため、公開も遅れています。
公開がなんとか決まりました。
公開が遅れたこと、心よりお詫びを申し上げます。
映画はこれまで山あり谷ありでしたが、完成までまだもう少し幾つかの山を越えて行かねばなりません。
そして、完成したら、ただ映画が出来た!ではなく、現実世界においていまだに被ばくの危機にさらされている子どもたちを守っていく、具体的な力にもならねば、と考えています。
ですから、まだまだ、「小さき声のカノン」の取り組みは続きます。
編集スタジオ代、サウンドトラックを作るスタジオ代、ロシア語を吹き替えた声優さんたちへのギャラ、7ヶ月に及ぶオフ編集をやりきった編集マンへのお支払い、膨大なロシア語を翻訳して下さった方々へのお支払い、音楽を担当してくださっているShing02さんの音楽製作のための経費、サウンドトラックに今回参加してくださったNUUさんへも。
そして実際、上映するためには映画をそのためのフォーマットに変換しなければなりません。昔でいうとビデオをフィルムに変換するような作業をこれからやらねばなりません。これがとても高価なものとなります。
皆様から頂戴したご支援なしには、本当に映画はこれらのステップを踏んでくることすら難しかったと思います。
映画を無事に完成させ、皆様に観ていただき、一人でも多くの人たちが「子どもたちを被ばくから守るためにやるべきこと」を知って、動いていただく、その未来の先の先まで、ごいっしょできればと願っています。
スタッフ全員の心よりの感謝を込めて。
監督 鎌仲より