世田谷子どもを守る会の「カマレポ♡カフェ」レポート!

世田谷子どもを守る会の阿部佐紀子さんが、「カマレポ♡カフェ」のレポートを書いてくださいました!
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さる4月20日(日)、ゲストに鎌仲監督をお迎えして「カマレポカフェ」を開催いたしました。
世田谷こども守る会( http://setagaya-kodomomamoru.jimdo.com/ )は、福島の原発事故をきっかけに、子どもたちを被ばくのリスクから守ろうと集まったお母さんたちの団体です。
学校給食食材の測定や子どもたちの被ばくリスクの低減のための対策について区行政と話し合ったり、募金活動や、厚労省が毎日発信している食品中の放射性物質の検査結果の日報を整理した「マダムトモコの厚労省日報ダイジェスト」のメルマガ配信などをしています。
今年度は、区民の自主的な子育て活動を対象にした「世田谷子ども基金」の助成を受け、講師を呼び参加者同士で放射能に関する様々なことをおしゃべりする「あちこちおはなし会」などのイベントを行っています。
そんな活動をしている私たちですが、3年経過しても一向に先が見通せず不安がなくならない現状に、最近は正直なところ「ちょっと疲れたな」と感じていました。
そんなタイミングで「あちこちおはなし会」の企画として上がったのが「カマレポ♡カフェ」で、なんと鎌仲監督をお呼びできるということに!
…これはもう、監督に色々ぶっちゃけたい!弱音も吐いちゃいたい~!というわけで、今回の開催となりました。題して、「カマレポ♡カフェ@世田谷こども守る会ー鎌仲監督とぶっちゃけトーク~聴いてよ本音、吐いちゃえ弱音!おみやげは勇気のたね(お持ち帰り自由)」。参加者は男性1名、女性22名の合計23名。世田谷子ども守る会のコアメンバーをはじめ、お子さん連れのママ、学生さんから60代と見受けられる方まで、幅広い年齢層の方にご参加いただきました。
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<タイムスケジュール>
13:45  あいさつ
13:50 カマレポ上映
   №1「26年後のチェルノブイリ」
   №2「100人の母たちから100万人の母たちへ」
   №4「チェルノブイリツアー後編」
15:10 シェアタイム
15:50 鎌仲監督とぶっちゃけトーク
16:50 サイン会
カマレポの各回ごとに鎌仲監督ご本人からのコメントを加えていただきました。おかげで、内容に対する理解がより深まったと思います。
チェルノブイリの事故で生活が一変した人々の「今」に強い衝撃を受けつつも、そこで人生を選択して生きている人々(母親たち)の姿には心を打たれました。そして、そこに福島の事故から声を上げ始めた日本の母親たち、自分たちの姿が重なり、思わず涙する参加者も何人も見られました。
上映後は4~5人のグループに分かれ、参加者同士でシェアし合う時間を設けました。
時間の関係もあったので、進行役のほうで持ち時間を制限して進めていきました。
自己紹介に続き、上映された内容を思い返す時間をとった後、感想や今自分が抱えている不安、これまでやってきたことなどを1人3分の持ち時間で話してもらい、お互いに耳を傾け合いました。それで一周した後は、10分ほどフリートークの時間を取りました。
そして、お待ちかねの「鎌仲監督とのぶっちゃけトーク」。
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給食のこと、エネルギーのこと、原子力ムラのこと、世界のこと、活動していて壁にぶつかったと感じたときの対処法、果てはリニア開発の話…監督はどの質問にも明るく笑顔を交えながら答えてくださいました。
「日本は日常生活で(対立や紛争によって)殺される心配をする必要がない国、まだまだ状況はましなほう。変えていく方法、道は見つけることはできるとおもう。」
「とにかく仲間を増やしていくことが大事。1人で背負えないような大きな石も、たくさんの人で割って分け合えば、1人が持つのは小さな小石になっていくはず。誰か一人に持たせるのではなくて、小さな小石にしてみんなが持てばいい。」
そう話す鎌仲監督の言葉が胸にしみました。
そして時間はあっという間に過ぎ…まだまだ話足りないけれど、大急ぎで「ママレボ」や「1ミリシーベルトの約束」の紹介と関連書籍の販売へ。監督は快くサインに応じてくださいました。
アンケートには、「ほかの人と思いをシェアで来て有意義だった」「世界の色々な現状を知る監督の話に勇気をもらった」「知ることや仲間を作ることの大切さを改めて感じた」などの感想が寄せられました。
また、『自分でカマレポカフェを開きたいと思いますか?』という質問に、「はい」と答えてくれた方が5名いらっしゃいました。
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ご参加いただいたみなさん、そして最後の最後までお付き合いくださった鎌仲監督には、心から感謝、感謝です。おかげさまでとても有意義な時間になりました。
主催した私たちはもちろん、この日参加した1人1人が、他の人の言葉に、そして鎌仲監督の言葉に、それぞれの「勇気のたね」をもらって帰ることができたことと思います。
「カマレポカフェ」の輪がこれからもどんどん広がって、ひとりでも多くの人が「小さな小石」を分け合ってくれるような世の中になっていくよう、私たちもあきらめずに仲間を増やして行こうと思います。
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阿部さん、世田谷子どもを守る会のみなさん、どうもありがとうございました!
カマレポ♡カフェを開いてみませんか?
http://kamarepocafe.jimdo.com/