核をめぐる3部作「ヒバクシャ」「六ラプ」「ミツバチ」への想い

2013.10.23

 

スウェーデン撮影中の鎌仲監督

『ミツバチの羽音と地球の回転』に向けてスウェーデン撮影中の鎌仲監督


 
2003年に完成した「ヒバクシャー世界の終わりに」から始まって、「六ヶ所村ラプソディー」「ミツバチの羽音と地球の回転」と映画を作ってきました。
この3本を核をめぐる三部作と呼んでいます。
イラクで、子供たちの死に遭遇しました。その理不尽極まりない死に対して、何かできることをしようと思ったのが私の映画制作の原点です。
イラクで爆撃にも遭遇し、私自身も被ばくしました。
「六ヶ所村ラプソディー」はカメラを持たずに1年通って、原燃を支持する人たちにお話をしていただけるようになりました。
「ミツバチの羽音と地球の回転」ではシーカヤックに朝から晩まで乗り続けて祝島と中電の阻止行動を撮影しました。
それらは全て、私自身の自発的な意志と映画を作る欲から始まったこと。
映画を観ていただくことで問題の在処を知ってもらい、意識を変えたり、世界の見方にヒントにしていただいたり、実際に行動していただくことを最終的には期待しています。
でもそれは観る人たちの完全な自由意志にゆだねられています。
何よりもこの私達の映画を製作して発信する取り組みをものすごい数の人々が支援してくださいました。
映画に出て下さった方々は、何のみかえりもないのに私の映画で思いを語ってくださいました。
深々と頭を下げて、感謝いたします。
作家としてはマスコミが伝えない大事なテーマ、声なき人々の声を伝えたいと、そのために映画を作っていきたいと望んでいます。
でもボランティアではなく、きちんと職業として経済的にも成立するやり方で持続可能でありたい、と望んでいます。
新しく開設したHPでWebshopが始まりました。
核を巡る三部作をセットで限定20部だけ割引価格で発売することにしました。
http://shop.kamanaka.com/?mode=cate&cbid=1632827&csid=0&sort=n
作家としては自分の作品を安売りしたくないのですが、広く観ていただくことが助けてくださっている全ての方がたの希望だと思います。
限定ですが、どうか、三部作、この機会にお買い求めいただけたらうれしいです。
ただにすればいいじゃないか、という意見もあるでしょう。
でもそうしたら、私たちの映画を作る、上映する活動は一切、なりたたなくなります。
皆様のご支援にいつも感謝しています!!
 
 
(監督 鎌仲ひとみ)