前のグリーンピース事務局長を務められ、今は屋久島で作家と翻訳の仕事に戻られた星川淳さんの新作を読みました。
「タマサイ 魂彩」
物語は現代とはるか5000年も過去のあわいを行ったり来たり。
映像を切り取ってきたかのように
地球上の時空を縦横無尽に行き来する。
ある時はアイヌの美しい少女と九州の青年が一つ船の上で
アメリカ大陸をめざす。
ある時はカナダ西岸で人類学者が不思議な遺跡を発掘すると
そこには2体の古代人の遺体が保存されていた。
ハワイの古い船着き場に約束した人がいる。その
人の胸に下がっているのははるかモンゴルから旅をしてきた
数奇な運命を通過してきた青い石。
一気に読みました。全く新しいタイプのSFであり、人類が地球上を移動した大胆な仮説であり、何よりも魂の平和を希求する精神に貫かれている。
その上、読み物として面白い〜、濡れ場というか男女の愛を交わすシーンがそこここにあるのです。星川さん、意外な才能があるのね!!
これもまた南方新社から出ました。「100人の母たち」も南方新社でしたね。
おすすめします!
もっと詳しい情報は
http://blog.hoshikawajun.jp/
をどうぞ。
( 鎌仲ひとみ )