<3月27日 サンシップとやま 上映会レポート>
開場と同時に、どんどんお客様が入られました!
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主催者NPO 法人にぎやかの理事長、阪井さんのご挨拶です。
http://www.nigiyaka.jp/
富山型デイサービス「にぎやか」の19周年のお祝いの日でもあります。会場いっぱいのお客さまに、とっても驚いていらっしゃるという阪井さん! 司会は永井真知子さん。
なぜ、介護に携わる人たちが、
「小さき声のカノン」を上映しようと思ったのか。
地域で当たり前に暮らしたい、死ぬまで家で暮らしたいという人間としてのささやかな願い、それがかなえられない矛盾。
それと通じる想いが、暮らしが、映画に描かれていると感じられたそうです。
19周年、おめでとうございます✨✨
「小さき声のカノン」上映です!
/canon/
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上映中に、ヨーロッパから帰国後初めての講演会に 鎌仲ひとみ監督が到着!
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休憩に入り、ロビーはサインを求める方、
美味しいコーヒーの順番、
おしゃべりに花が咲き・・と、まさに「にぎやか」!
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河内かおりさんとのトークセッション始まりました!
鎌仲>
「にぎやか」19周年おめでとうございます!すばらしい!
河内>
富山型のデイサービス、あかちゃんからお年寄りまで、障害の有無にかかわらず、生きたいように生き、死にたいように死ぬ、という当たり前のことを大事にしているんです。
鎌仲>
ヨーロッパに行ってきました。ドイツとフランスへ。イタリアでも上映をしていただきました。
チェルノブイリから30年福島原発事故から5年ということで、300もの催しが開催されていて、招かれました。
「忘れないことによって過ちを繰り返さない」、というドイツ社会。日本はどうか?
私たちが抱えている社会の問題は、誰かが解決してくれるわけではない。
ドイツのあちこちでさんざん聞かれたのは、
「ドイツは、チェルノブイリがあってもやめなかったけど、福島の事故があって原発をやめる、と決めたのに、なぜ日本は止めないのか。」
ドイツの学生は、近代史に詳しい。交流に招かれた福島の学生たちは、日本の近代史を聞かれ、なにも答えられなかった。彼等はヨーロッパに行って帰ってきてから、変わった。
教育が違う。疑問を持って、問うという姿勢。
私たちがやっていることも、全世界に影響を与えていることをひろい視野で見ることが必要。
日本政府は 子どもたちの命よりも、
原子力産業がだいじなんだと思います。
「大義のためには、多少の犠牲はやむを得ない」という考え方は、
戦争のりくつと同じ。
河内>
映画を初めて見たときはあたまがぱんぽんでよくわからなかった。遠い世界のことのように感じていた。
でも、ゆっくりとパンフレットの台本を読んでいくと、(ふせんがいっぱいついていました)
泣いてばかりいたおかあさんたちが 少しずつ、変わってきていることがよくわかった。
私はソーシャルワーカーなのに、気づけなかったが、小さな変化に 監督が寄り添っているのを感じた。
鎌仲>
3年半も撮っていましたから・・。
まだまだ保養をしなくてはいけないのに、日本では関心が落ちてしまっていて、どこもお金が集まらない。
イタリアでは年間五万人、チェルノブイリの子を受け入れている。彼らは決して年収は高くないけど、いっぱいハグされて帰ってくる。自分は大事な人間であるという実感で、こどもたちは元気になるんです。
ドイツはシリア難民も100万人受け入れている。ベラルーシだけでなく、福島の子たちも受け入れている。
日本でも、「保養」を文化に。すこしのカンパでもいい。365日のうち、近くで行われている保養にちょっとだけ皿洗いに行くだけでもいいんです。お野菜をもっていくだけでも。でも、現金がいちばんです。
この会場にも保養に取り組まれている方、いるでしょう?
ぜひカンパしてあげてくださいね。
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上映二時間、トーク1時間と長丁場にもかかわらず、
100人以上の方々が最後まで残り、集中して熱心に
聞いていらっしゃいました。
学びたい、知りたい、という熱気があり、観客のみなさんも
多様性と笑顔にあふれた、すてきな上映会でした!
「にぎやか」のみなさま、スタッフのみなさま、ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました!
KNBニュースが報道してくれました。ありがとうございます。HPでニュース映像をみることができます。
http://www.knb.ne.jp/news/detail/?sid=10698
KNBニュース 2016年3月27日
「にぎやか19周年「普通に生きて死ぬ」を考える」
富山型デイサービスを提供するNPO法人「にぎやか」の19周年を記念し、きょう、富山市で映画の上映会とトークショーが行われました。
サンシップとやまで行われたこのイベントは、富山型デイサービスを提供するNPO法人「にぎやか」の19周年を記念して行われました。
氷見市出身のドキュメンタリー映像作家鎌仲ひとみさんが手がけた、東日本大震災後の福島県で放射能の危険から子どもたちを守りたいと奮闘する母親たちの姿を描いた映画「小さき声のカノン」が上映されました。
その後、鎌仲さんとソーシャルワーカーの河内かおりさんによる
トークセッションが行われ、「普通に生きて、一生を終えること」の大切さや、それを支援する「にぎやか」と福島の母親たちの共通点が語られ、参加者らが興味深く聞いていました。